設計でコストは変わる
3Dプリントの見積もりを取ると「思ったより高い」と感じることがあります。しかし、設計を少し工夫するだけでコストを大幅に削減できることをご存知でしょうか。
テクニック1:サポート材が少なくなる向きを意識する
FDM・SLA方式では、オーバーハング(張り出し)部分にサポート材が必要です。サポート材は造形時間・材料コストを増やし、除去後に表面跡が残ります。
対策:45度以上の傾斜面はサポート不要。部品の向きを変えるだけでサポート材を大幅削減できます。
テクニック2:肉厚を均一にする
対策:FDMでは最小肉厚1.2mm以上、推奨2〜3mmを目安に設計。肉厚の急激な変化を避け、テーパーやフィレットで滑らかにつなぐ。
テクニック3:中空・リブ構造で軽量化
対策:インフィル(充填率)を20〜40%に設定するだけで、コストを30〜50%削減できる場合があります。
テクニック4:大型部品は分割設計を検討する
対策:部品を複数に分割して造形し、接着・ねじ止めで組み立てる設計にする。分割面は平面にすると接合が容易になります。
テクニック5:精度要求を必要な箇所だけに絞る
対策:嵌合部・取り付け穴など精度が必要な箇所だけ公差を指定し、それ以外は「参考寸法」として指定する。
テクニック6:試作段階では材料グレードを下げる
対策:形状確認→PLA(最安)、機能確認→ABS(中程度)、最終試作→PA/エンジニアリングプラスチック(高性能)という段階的なアプローチが効果的です。
まとめ
設計段階でこれらのテクニックを意識するだけで、試作コストを30〜50%削減できるケースも珍しくありません。