なぜ見積もりがうまくいかないのか
金属加工の見積もりで「思ったより高かった」「納期が合わなかった」「仕上がりが想定と違った」という経験はありませんか?多くの場合、その原因は情報の不足や伝え方の問題にあります。
ポイント1:3D CADデータと図面を両方用意する
3D CADデータ(STEP・IGESなど)だけでは、以下の情報が伝わりません。
- 寸法公差(±0.1mmなのか±0.01mmなのか)
- 表面粗さ(Ra 1.6なのかRa 6.3なのか)
- ねじの規格(M6×1.0なのかM6×0.75なのか)
ポイント2:材料を具体的に指定する
| NG例 | OK例 | 理由 |
|---|---|---|
| アルミ | A5052-H32 | 合金番号で強度・加工性が変わる |
| ステンレス | SUS304 2B | 表面仕上げで価格が変わる |
| 鉄 | SS400 t3.2 | 板厚で加工方法が変わる |
ポイント3:数量と納期の優先順位を明確にする
- 必要数量:試作1個なのか、量産100個なのか
- 希望納期:いつまでに必要か
- 優先事項:コスト重視か、納期重視か、品質重視か
ポイント4:表面処理・後処理の要件を伝える
- アルマイト処理(陽極酸化):アルミ部品の耐食性・硬度向上
- ニッケルめっき・クロムめっき:耐食性・外観向上
- 塗装:色指定がある場合はRAL番号やマンセル値で指定
ポイント5:用途と使用環境を伝える
「何に使うか」を伝えることで、工場側から最適な材料・工法の提案を受けられます。例えば「食品機械に使う部品」と伝えれば、食品衛生法に適合した材料を提案してもらえます。