積層ピッチとは
積層ピッチ(Layer Height)とは、3Dプリントにおいて1層あたりの厚さを指します。一般的に0.1mm〜0.3mmの範囲で設定され、この数値が造形品の表面品質、強度、そしてコストに大きな影響を与えます。
例えるなら、積層ピッチは「ケーキの1枚の厚さ」です。薄くスライスすれば滑らかな仕上がりになりますが、枚数が増えて時間とコストがかかります。逆に厚くスライスすれば早く・安く仕上がりますが、層の段差が目立つようになります。
積層ピッチが品質とコストに与える影響
| 積層ピッチ | 表面品質 | 造形時間 | コスト目安 |
|---|---|---|---|
| 0.1mm(高精度) | 非常に滑らか | 約3倍 | 高 |
| 0.2mm(標準) | 適度な滑らかさ | 標準 | 標準 |
| 0.3mm(粗い) | 層の段差が目立つ | 約0.6倍 | 低 |
0.1mmと0.3mmでは、造形時間が5倍近く開くこともあります。これは工場の機械稼働時間に直結するため、見積もり金額に大きく反映されます。
見積もり時の確認ポイント
- 用途を明確にする:試作品なら0.2mmで十分。最終製品の見た目重視なら0.1mm。
- 後処理の有無:研磨・塗装をする予定なら、0.2mmや0.3mmでも仕上がりは改善できます。
- 強度要件:層間の接着力は積層ピッチに影響され、細かいほど層間が密になります。
- 相見積もりで比較:0.1mmと0.2mmの両方で見積もりを取り、品質とコストのバランスを確認する。